昨今、Webサービスやスマートフォンアプリにおいて、収益化の取り組みがますます活発になってきています。
マネタイズ手法も多様化しており、アプリ内課金やサブスクリプション等に加えて、広告を組み合わせたハイブリッド型の収益モデルを取り入れる事業者も増加傾向にあります。
本記事では、こうした「広告マネタイズ」の中でもリワード広告に焦点を当て、その種類やメリットについてご紹介します。
事業成長に向き合う広告マネタイズツール
リワード広告とは?
リワード広告とは、ユーザーが広告をクリックした後に、動画の視聴やアプリのインストール、商品購入など、一定の成果を達成することで報酬を得られる仕組みの広告を指します。
付与される報酬は、主にWebサービス内やアプリ内で利用可能なポイントであることが多く、ユーザーはそれを活用してお得に商品を購入したり、アプリ内課金に充てたりすることができます。
これにより、広告主はユーザーの関心を引き、広告の効果を高めることができます。
リワード広告は、ユーザーにとっても魅力的な選択肢となるため、近年注目を集めています。
リワード広告の主な仕組み
リワード広告とは、ユーザーが広告を視聴したり、アプリをインストールしたり、商品を購入するなど、特定の行動(成果)を達成することで報酬を得られる仕組みです。
一方で、広告を掲載するWebサービスやアプリの事業者は、成果が発生するごとに広告主から広告費を受け取り、収益につなげることができます。
具体的には、ユーザーが動画を最後まで視聴したり、アプリをインストールしたりすることで、ポイントや特典が付与されます。
この仕組みの目的は、ユーザーのエンゲージメントを高めつつ、広告の視聴率を向上させることにあります。
また広告主にとっても、リワード広告を通じて多くのユーザーに自社の商品やサービスを認知してもらえる利点があります。

リワード広告のメリットとデメリット
ユーザー目線
ユーザーにとって最大のメリットは、課金をせずにアイテムやポイントを報酬として獲得できる点です。さらに、報酬獲得を通じて「課金体験」を疑似的に味わえるため、無課金ユーザーにとっては新たな楽しみ方となり、課金ユーザーにとっても継続利用のモチベーション向上につながります。特に無課金ユーザーにとっては、この疑似的な課金体験が将来的に実際の課金へ踏み出すきっかけとなる可能性もあります。
一方で、報酬を得ること自体が目的化してしまうと、本来のコンテンツを楽しむ余裕が失われたり、繰り返し広告を視聴することがストレス要因となるデメリットもあります。
・動画視聴やアプリインストールなどで簡単にポイントやアイテムを獲得できる
・無課金でも特典を得られるため、アプリを長く楽しめる
・疑似的な課金体験を通じて将来的な課金行動につながる可能性がある
・報酬目的が強すぎると本来のコンテンツを楽しみにくくな
・度重なる広告視聴がストレス要因になる
広告主目線
リワード広告は、ユーザーに明確なインセンティブを提示することで、メリットを感じてもらいやすくなります。
その結果、アプリのインストールや会員登録などの成果地点に到達しやすく、コンバージョン率が高まる点が強みです。この特徴から、短期間でのユーザー獲得や認知拡大を狙う際に効果を発揮します。
一方で、報酬目的で行動するユーザーは、利用継続や購買につながりにくく、LTV(顧客生涯価値)が低くなる傾向があります。そのため、成果報酬型であっても最終的なROIを見極め、報酬条件を適切に調整することが重要です。
・明確な報酬提示により高いコンバージョン率を得やすい
・インストールや登録など成果地点を柔軟に設定できる
・短期間で認知拡大と行動喚起を実現しやすい
・報酬目当てのユーザーは継続利用や購買につながりにくい
・条件によっては獲得単価に見合ったリターンを得られない可能性がある
事業者目線
事業者にとっての利点は、新たな収益源を確保できるだけでなく、報酬があることでユーザーの滞在時間やエンゲージメントを高められる点です。特にゲームやサービスの世界観に合った形で導入できれば、収益と利用継続の両立が期待できます。しかし、導入を誤るとUXを損ない、ユーザー離脱につながるリスクがあります。さらに、不正インストールや多重アカウントといった不正利用を防ぐための監視体制やカスタマーサポートの体制も欠かせません。
・課金に代わる新たな収益源を確保できる
・報酬があることでユーザーの滞在時間やエンゲージメントを高めやすい
・UXやアプリの世界観を損ねる形で導入すると離脱を招く恐れがある
・不正利用対策や広告の最適配置が必要になる
リワード広告の種類とメリット
ユーザーがポイントを貯める上でポイント圏を意識したり、ポイントを利用する上で重要視することが多様化する背景の中、リワード広告もいくつか種類があり、それぞれに特徴やメリットがあります。
オファーウォール広告
オファーウォール広告とは、アプリ内に専用のページを設けて、そこに様々なオファー(広告)を掲載する広告のことです。オファー毎に、他のアプリのインストールや会員登録、サブスクリプションの有料登録などの様々な成果地点が設けられ、ユーザーがオファーを達成すると、その見返りとして報酬を得ることができる仕組みです。
・ユーザーが自発的に参加できるため、強制感がなく、ユーザー体験を損なわない。
・多様なオファーがあることでユーザーが長時間アプリに滞在し、
エンゲージメントやロイヤルティを高めることが期待できる。
・ユーザーが多様なオファーに触れることで、
常に興味やニーズを刺激することができる。
・広告主から高い報酬を得られることが多いため、収益性が高い。

動画リワード広告
動画リワード広告とは、ユーザーが動画広告を視聴することで報酬を得られる広告のことです。動画広告は、通常15秒から30秒程度の短いものが多く、スキップできない場合もあります。
・動画は静止画よりも情報量が多く、インパクトが強いため、広告効果が高い。
・動画は音声や音楽も含むため、感情に訴えることができる。
・動画はストーリー性やエンターテイメント性が高いため、
ユーザーの記憶に残りやすい。
・ユーザーが動画視聴を完了するまで報酬が得られないため、
視聴完了率が高くなります。
インタースティシャルリワード広告
インタースティシャルリワード広告とは、アプリの画面遷移時に全画面で表示される広告のことです。広告は、動画や静止画のどちらのパターンもあり、ユーザーが広告をクリックするか、一定時間経過すると、報酬が得られます。
・広告が全画面で表示されるため、ユーザーの注意を引きやすい。
・広告が画面遷移時に表示されるため、ユーザーのアプリ操作を妨げない。
・広告が一定時間表示されるため、広告内容を十分に伝えることができる。
・ユーザーが広告をクリックすると、広告主のランディングページに誘導されるため、
コンバージョンを獲得できることが期待できる。
ネイティブリワード広告
ネイティブリワード広告とは、アプリのコンテンツやデザインに合わせて、自然に溶け込むように表示される広告のことです。広告は、動画や静止画のどちらのパターンもあり、ユーザーが広告をクリックするか、一定時間経過すると、報酬が得られます。広告がアプリのコンテンツやデザインに馴染むことにより、以下のようなメリットがあります。
・ユーザーの抵抗感や不快感を減らすことができる。
・広告ブロックなどの対策を回避することができる。
・ユーザーの関心や信頼を高めることができる。
・クリック率や視聴率を向上させることができる。
リワード広告の活用方法と効果的な戦略
ターゲット層の設定
リワード広告を効果的に活用するには、ターゲット層の設定が非常に重要です。
会員情報やコンバージョンデータをもとにユーザーの属性や行動パターンを分析し、最適なターゲットを明確にしましょう。
設定したターゲットに合わせてコンテンツを用意したりリワード広告を掲載したりすることで、収益の最大化を図ることができます。
プラットフォームの活用
リワード広告を提供するプラットフォームは多数存在します。
プラットフォームは、広告主が簡単にリワード広告を出稿できる環境を提供しており、ユーザーにとっても魅力的な報酬を用意しています。
各プラットフォームの特徴を理解し、最適な選択を行うことが重要です。
以上、リワード広告の種類とメリットについての紹介でした。自社のサービスに合ったリワード広告を選択して、効果的なマネタイズを実現しましょう。
SKYFLAGについて

『SKYFLAG』は、ユーザー体験に寄り添ったリワードマーケティングプラットフォームです。
リワードを活用した独自のモデルを確立し、マネタイズ・プロモーション・リサーチという分野で、総合的なマーケティング支援を行っています。
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